ボーカロイドによる浜松まちおこし会議
「初音ミク」を中心とした新たな音楽分野が現在注目されています。これを可能にしたYAMAHA社のお膝元の浜松では、「ボーカロイドを中心とした音楽を核とするまちおこしができないだろうか?」という声が各所からあがっています。
サブカルチャーからの観点を包含しながらも、新たな技術による音楽からのまちおこしの可能性を、浜松市内外の皆様で考えるミーティングを行います。プロジェクトチームはまだ立ち上がっておりませんので、私的なミーティングになりますが、皆様のご意見やご批判を元に、このプロジェクトを議論できれば幸いです。
皆様のご参加、お待ちしております。
山森達也 (浜松創造都市協議会)
10月23日(土) 14:30〜16:30
場所: クリエート浜松 22講座室(浜松市中区早馬町2番地の1 053-453-5311)
◆第1部 プレゼンテーション(14:30〜15:15 ※各発表時間は15分)
1.ボーカロイドによる浜松まちおこしプロジェクトについて
山森達也(浜松創造都市協議会)
2.浜松の地域産業から見た、ボーカロイドによるまちおこしと新産業創出の可能性
仲田輝忠(中小企業診断士)
3.ボーカロイド関連イベントを浜松でやる面白さ
たかP(ボーカロイドユーザー)
◆第2部 ミーティング(15:15〜16:30)
ご参加の皆様と自由に議論を行いたいと思います。
※ミーティング終了後、懇親会を行います
席に限りがございますので参加ご希望の方は
twitter(zenzai0105)までリプライ、またはダイレクトメッセージをいただくか、
Eメール(hama.vcl@gmail.com)まで参加者名(本名以外でも結構です)をご記入の上、ご連絡ください。
■参考:まちおこしプロジェクトのコンセプト
浜松市は世界的な楽器産業の都市であるが、オリジナリティの強い最先端音楽テクノロジーを持っていることに対し浜松市民が気づいておらず、またそれらに触れる機会は少ない。一方で、現在起きている「初音ミク」を中心とした音声合成シンセサイザーによる音楽作品のムーブメントは、新しい音楽文化の創造と見ることができる。音楽シーン、ゲーム業界等の市場規模の拡大が見られるのと対照的に、これらがYAMAHA社のボーカロイドによるものだということはまだ広く周知されているわけではなく、このムーブメントに対し浜松の企業が積極的に関わっている事例は少ない。第二次産業の都市である浜松はリーマンショック以降、都市経済は危機に瀕しており、新しい産業の創出、都市におけるパラダイム転換は急務といえる。また、浜松市は音楽の都市としてユネスコ創造都市ネットワークへの加盟を目指しているが、「音楽の都」と呼べるほどのオリジナリティの強い音楽文化をまだ持っていない。
本プロジェクトはボーカロイドを中心としたまちおこしを行うことで、浜松が持つ最先端の音楽技術をオリジナルの都市文化として市民に提示し、それを外部発信することで、浜松に音楽関連の技術者や、クリエイター、ミュージシャンの集積を図り、音楽に基づく創造都市・浜松を将来的なビジョンとして掲げるものである。
これは浜松がボーカロイドのムーブメントを独占するものではなく、あくまで新たな音楽シーンに対する場の提供を目的としている。「初音ミク」のムーブメントの火付け役であるクリプトン・フューチャー・メディア社は札幌のITベンチャーの流れを汲む企業であり、「初音ミク」に対する都市のイメージは札幌市の印象が一般的に強い。本プロジェクトは「浜松市・札幌市音楽文化都市交流宣言」(2009)によって生まれた両市間の音楽文化交流を市民レベルで行う取り組みの一つであり、さらにこの取り組みが両市の音楽文化の発展、さらには日本の音楽文化の発展に貢献を目指し、その場の一つとして浜松を考える取り組みであることを付け加えておく。