少し前の話ではあるが、日本人の年間読書数が減少していると聞いた憶えがある。漫画は活字ではない為、除外されるかも知れないが、ライトノベルはどうだろうか?    挿絵も有るのでイラストレーターが気になったので読み始める人も少なくない。それに経済用語などは(ジャンルによるのだが)出てこない代わりに、その作品の中でしか意味を成さない専門用語のオンパレードでもある。本としての厚さは薄いと思っている人も多いかもしれないが、そこは作品(作家)しだいである。一般小説と同程度の厚さのもあれば、小説サイズの辞書、もしくは鈍器にしか見えない厚さの物も存在する。その厚さに加え専門用語の多用もあって情報量は莫大かも知れない。    ライトノベルが読書数に含まれない場合、著者の七年間の読書数はテスト前の教科書ぐらいしか残っていないのだ。だが、含む場合は現在で四百冊ぐらいになる。なにしろ、ライトノベルだけを読んでいるような人間ですので……    ライトノベルは大半の書店でも取り扱っている(例外あり)のだが、小規模な書店だと一般小説や漫画コーナーの近くに少量が置いてあるぐらいである。そういった店舗だと、新刊の発売日にも関わらず目当ての品が置いてなかったり、入荷が遅めだったりする。多種多様なタイトルから選びたい、確実に手に入れたい人は大型書店や専門店(アニメショップ等々)へ行ってしまう。専門店ではポイントカードやフェアを実施しているため、店頭へ赴いて買う人も多いのだが、最近では店舗通販でもポイントが貯まるので時間の無い人や行くのが面倒な人は通販を利用しがちになってしまう。この点はライトノベルに限らず普通の書籍でも問題となってきている。  小規模な書店だと置いてあっても傷んでいたり、色褪せているのが嫌いな人はネット通販を頼りがちになってしまう。ネットのニュースで見たのだが、『本屋って本積んで待ってるだけで客が来るんだぜ』なんて言われるようにもなってきている。小規模な書店がこれからも存続していくには、どのような品揃えやサービスが求められるのだろうか……  余談だが、旅行先で入った古書店のオジサンは『学生だから』と合計五百円から一割引き引いてくれた。独自のサービスが出来るのは小規模書店の利点だろうか?  紙媒体云々に関してだが、ここ最近はケータイ小説とは別に電子端末で書籍が読めるようになっているようである。私自身は未経験なのでどの様なものかは知りません。ですが前述の通販や電子書籍の普及が進めば、書店が意味を成さなくなるかも知れません。    知り合いと話してみたのですが、電子書籍が普及した場合、データカートリッジを専用端末に読み取らせて書籍を読むといった具合ならば、受け渡しはレジだけ、防犯タグ付きのケースに入って陳列などにより書籍の万引き減少にも繋がったりするのかも知れない。だが、図書館に並んでいるのはケース入りのデータカートリッジだけが並んでいるような未来は(個人的には)御免こうむりたいものです。    私自身は場所を取ったり、色褪せ、虫害などを気にする書籍よりも電子書籍のが良いかなとは思ったこともありますが、電子媒体だと端末が電池切れや故障の場合は読めなくなるので、紙媒体のが保管次第では有用と思います。現代の人間からしたら本はページを捲りながら読む物だと染み着いてますし、私個人も読みたい時に手元に取って読める書籍(ライトノベルですが)の方が、デメリットを上回るほどに好きなのです。    先の事は分かりませんが、紙媒体は無くならないと思います。今では新聞も内容をネットでチェックできるそうですが、すべての人間が新聞を購読していないわけではありませんし、学校などの教科書類や、修理マニュアルなどの緊急事項は紙媒体のが良いかもしれません。だって、データが消し飛んでしまったら如何し様もないのですから……